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2024/05/05 22:10 |
  告白します。
今から書くことはオレの心の非常にナイーブなところを書いたものです。
かなりディープな内容になります。
畳みますので、見たくない人はここで引き返して下さい。


拍手[6回]



オレは同性愛者です。

ずっと以前から(正確にはわからないけど20代半ばあたりかな)、
うっすらと ”そうなのかな” と自分でも疑っていました。
そうじゃない、そうじゃないと否定し続けてきました。
オレはいたって普通だ、と。
普通に女性と結婚して、子供ができて、孫ができて…
という生活ができるものだと思ってきました。

母が亡くなり、「普通」に生きていこう、と強く思うようになりました。
「彼女は任せろ」と言ってくれた友達もいました。
「長男なんだし、新しい家族を作っていかないと」「この家はオレが守っていかないと」
と考えました。

親戚だったり、職場の同僚だったりから女性を紹介され、
会って話をしたり、メールでやりとりをしたりしましたが、
まったくそういうビジョンが見えません。

職場の飲み会で「彼女作りなよ」「どういう女性がタイプ?」
と聞かれるのが苦痛で苦痛で仕方がありませんでした。
普通を装うため、「芸能人に例えると」…なんて話してました。
これは同僚のみならず、近しい友人たちにもしていたことです。

職場の女リーダーからひどいいじめを受けていました。
「お前気持ち悪い」という理由で(仕事ができないのもあったんだろうが)、
軽蔑され意味もなく無視、罵倒されることも数え切れないほど。

「なんでこんな思いしてまで生きて行かなきゃいけないんだ!!」
「ああ、オレは一生幸せになれないんだな…」
「オレは愛を受けられないんだな…」

と何度も自殺を考えました。
でもできませんでした。母に申し訳なくて。何より怖いし。


それでも今までこうして生きてこられたのは、
職場の「同期(女性)」のおかげです。
イヤなことがあるたびに彼女を頼って愚痴ったり、
また彼女もオレに愚痴ったりと、お互いを支えとしてました。


ここ最近の話です。

なんだかふとした瞬間に、
「もう、自分にウソついてんのバカみたい」と思うようになりました。
本当は男が好きなのに普通を装って、一体何のために生きてるんだ、と。

本当はツイッターやネットでもこういうのが見たいのに、
こういう話がしたいのに、こういう友人が欲しいのに…
と爆発してしまいました。

ツイッターで裏アカウントを取り、
同じような趣味だったり絵だったりを描いている方を
片っ端からフォローしました。

そんな方たちと交流するうち、
「ああ、別にこれを普通にしてもいいんじゃん」と考えが変わってきました。



とある日、彼女から「ご飯食べに行きたい」とお誘いがありました。

なんとなく、「言うなら今日しかない」と思い、思い切って告白しました。

「オレは同性愛者で、そのせいで本当に、本当に苦しんで苦しんで、今まで生きてきました。
 自殺も何度も考えたこともある。申し訳ないけどあなたを女性として見ることはできません。幸せにはできません」

と。


彼女は、

「なんとなく、そうなんじゃないかと思ってた」

と涙ぐんで話を聞いてくれました。


彼女とはシフトが合うたび、仕事終わりに食事をしたり、
車内で話をしたりしていたのですが、
その時に、以前付き合ったことのある女性の話をしたこともあったりして、
んでその彼女にひどいこと言われた、みたいな話もしたこともあったりして、

彼女は、
「そういうことがあったから、女性のことが嫌いなんだろうな、と思ってた。
 普通、この年頃の男性が、私みたいなおばさんとこんなに親しく話すのは変だな、って」
と。

さらに、
「同性愛者だって言ってたけど、『で?』って思う」

と言ってくれました。
涙が出るかと思った。

 ―なんで今まで言わなかったの?

世界は偏見に満ちているから。

 ―何で私に話そうと思ったの?

なんとなく、大丈夫だと思ったから。

その後もしばらく話し込みました。
これからどう生きていくのか、とか。


で、考えていたことがあって、
最近ツイッターでドット絵の評判がよく、
「本職でやっていきたい」という思いが強くなりました。
何年も前から気になっていた小さなゲーム会社があり、
転職したいな、と心が揺らぐことが何度かあったけど、
現実的に考えて「それはない」と否定し続けてきました。

この際、思い切ってコンタクトを取ってみよう、と
会社にメールをしてみました。

3日もしないうちに返事が来ました。
「pixivにて作品を拝見しました。センスは感じますが、基礎画力やスキルが足りない。
 即戦力としては難しいと思います。
 弊社のデザイナーは20代がメインで、30代であるからにはそれなりのスキルが備わっていないと」
との返答でした。
「それでも強く弊社を希望されるなら、デザイナーとしての作品をお見せください」
と。

うっすらわかっていたことだけど、「そううまくはいかないか」と思いました。

そりゃそうだ、学校でデザインを勉強したわけじゃなし、
空いた時間に趣味でドット絵を描いている程度だし。
ちょっとちやほやされたくらいでいい気なもんです。おこがましい。


この近辺で同性愛者として生きていくのは息苦しく、
ドッターとして首都圏で生きていければ、というのを着地地点として
もやっと考えていたんですが、
その着地地点が断たれてしまったことで、
再び闇にとらわれてしまった。

一体オレはどうすれば…。
答えは見つからない。


このことはすでに彼女には話してあります。
親身になって話を聞いてくれて本当にありがたいですが、
やはり、答えは見つからない。

辛いね。生きるのって。しんどい。
ここを見てくれている人になら打ち明けてもいいと思って、
現状、今のオレの心を書き殴りました。
見てくれた方は本当にありがとう。
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2016/09/28 20:45 | Comments(0) | ダーク

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